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腸内細菌叢のバランスを崩す原因

腸内細菌叢のバランスを崩す原因

 消化管内には有益な腸内細菌と有害な腸内細菌とがそれぞれ叢(コロニー)をなして常在しており、人の健康状態はその腸内細菌叢の勢力バランスにより左右されます。
病気とは、腸内細菌叢のバランスが崩れた状態を言うといっても過言ではないほどです。

腸内細菌叢のバランスが崩れる主な原因は

・年齢(加齢)
人間は誰でも無菌のまま産まれてきますが、その後、様々な最近が棲みつき、生後4・5日するとビフィズス菌が最優勢となり、それ以後安定した菌叢になる。
この時の菌叢バランスが基本となって健康時の腸内細菌叢が決まり、高齢でも健康な人は赤ん坊の時と変わらない腸内細菌叢を保っているのです。

・ストレス
強い心身のストレスを受けると胃が痛くなったり、ひどい場合は胃潰瘍になったり心臓疾患にかかるとかストレスと内臓の関係は一般的によく知られていますが、腸内細菌も大きく影響を受けます。登校拒否・出社拒否症などで朝になると下痢になってしまうという過敏性大腸症候群なども心因性起因に加えて腸内細菌バランスの不調が大きく関係しています。

・病気(薬物・抗生物質)
抗生物質は感染症などの病気治療には有効なもので、悪い病原菌を消殺してくれますが、同時に腸内の有益菌までも殺してしますのです。

・食物(食品添加物・農薬・欧米化の食事など)
1981年以来日本人の死亡の原因はガンが1位であり、94年の統計によれば年間死亡の4分の1以上に当たる27.8%がガンで死亡しています。
ガンによる死亡を臓器別に見ていくと、男女とも胃ガンが大幅に減少しているのに対し、大腸ガンが急激に増加していることに注目させられます。
大腸ガンが近年になって増えてきたのは、日本人の生活習慣及び食生活が欧米風になってきたものと考えられます。
食事の欧米化によって、特にタンパク質や脂肪を多く摂取するようになったため、腸内細菌叢のバランスが崩れていることに起因しています。

 以上のようなことから有害な腸内細菌の力が強大となり、胃腸疾患をはじめ、様々な病気を引き起こすのです。
逆に有益な腸内細菌を増加及び増力することにより腸内細菌叢バランスを改善させ、病気・病的現象が解消されます。

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